ましゅまろハート

四十路妄想主婦の、完全脳内完結型ラブコメお仕事日記です

イケボ王子降臨!

初めてその現場で働いた日のことは、正直あまりよく覚えていません

久しぶり過ぎる労働だったため余裕がなかったのだと思います

 

当初は日勤を希望していたため、13:00~22:00(休憩1時間)の8時間勤務

自宅から徒歩圏内だったので、派遣会社のほうでも大いに勧めてくれました

 

スーパーマーケット・激安食料品店・コンビニの、大手3社が入る冷蔵物流倉庫で

初日はコンビニのお弁当やパンの仕分け作業をやらせてもらいました

 

3社の現場組織はそれぞれ横で繋がっていて、人が足りない部署に別部署からスライドでヘルプに入る方々もいるようでした

日付が変わる前に退勤できるので、若いギャルママさんのような雰囲気の女性バイトさんが多かった気がします

 

ヘトヘトになって帰宅すると、家の鍵を忘れて締め出されていた夫に玄関先で遭遇

今後は鍵を持ち歩く習慣をつけるようにと爆笑して家に入りました

 

その後、同じ現場で夜勤(21:00~6:00)の募集もあることを知り、4度目辺りで初挑戦

深夜手当がつくためお給料がいいのはもちろんですが、夜型人間の自分には願ってもない勤務形態

 

夜勤の初仕事は、激安食料品店のプラスチックかごの仕分け作業でした

メーカーからの商品の入荷の際、社名の入ったプラかごに入れられた状態で届くわけですが

そのかごを再びメーカーごとに仕分け直し、パレットやカゴ車(コンテナ)に整然と積み上げていくのがその部署の仕事です

 

歌丸さん・円楽さん(仮名)というベテランの男性バイトさん方がいて、娘のように親切に教えていただきました

 

夜勤も数回目になったある日、現場に思わぬ人の姿が…

 

スーパーマーケットの農産部門の、男性のアルバイトの責任者さんですが、こちらの激安食料品店の責任者も兼ねているようで

いつも始業時間に控え室に迎えに来て、当日の配属先へ連れていってくださいます

 

仕事自体はご一緒したことがなかったので正直お顔もお名前もよく覚えておらず

「声優さんみたいな高音のイケボの人だなー」というアニヲタ的な印象しか持っていなかったのですが

 

その方が歌丸さんへ、開口一番

 

責任者(イケボ)「ちょっと ましゅまろさん(私)借りていくね」

歌丸さん「え、貸さないよ? ←冗談」

私「!!!???」

 

その瞬間、私の脳裏によみがえる、数日前に読んだ少女漫画のエピソード…

 

なぜか突然学校一のイケメン王子に興味を持たれてしまった、大学生のヒロイン

ある日、キャンパスのカフェテラスで繰り広げられるガールズトーク

女友達A「あんたあの王子と付き合ってるわけ!?」

女友達B「説明しなさいよ!」

ヒロイン「別に付き合ってなんかないけど…」

そこへ颯爽と現れる噂の王子

王子「話の途中でごめん。ちょっとこの子借りていくね」

女友達A「借りていくってことは、あとで返してくれるんですか?」

王子「さぁ、それはどうかな?(王子スマイル&ウィンク)」

ヒロインを連れ去っていく王子

女友達A・B「きゃ~~~~!!!(大興奮)」

 

これ、まさにあのシーンじゃないの!!!!!!

 

妄想大暴走状態で責任者さんの背中を追いながら、脳内で叫ぶ私

 

(王子!!! 結婚して!!!!!)

 

…もはや妄想の中では大学生ヒロインと化しているため、現実の自分自身(四十路主婦)はどこかへ消えてしまった模様…

 

後ほどやっと覚えたのですが、責任者さんのお名前は土方(ひじかた)さん(仮名)でした

一緒に農産のカゴ車の片づけをやらせていただきました

たぶん初めてゆっくりお話した機会だったと思う…

 

 

土方王子のエピソード、次回へつづきます